手が後ろに回せない(服の着脱がしにくい、結帯動作)

手が後ろに回せない!

服を着たり脱いだりするときに痛ったたた・・

日常動作にも支障をきたしますこともありますよね

なんとかしたい!!  考えてみよう!

整体では、この手を後ろに回す動作を、結帯動作といいます

この結滞動作の動きを見てみると、肩の関節(肩甲上腕関節)は伸展し内転し内旋する動作になります

つまり、結帯動作とは、腕は下垂位(ダランと下げた状態)から後ろに伸ばし(伸展)、身体の中心に近づき(内転)、肩が巻く方へねじれる(内旋)の動き、そして肘を曲げる動きが複合されて起こる動きです。

ということは、肩関節が伸展しにくい・内転しにくい・内旋しにくいのどれかに原因があるであろう・・と考えます。

伸展しにくい!ということは、拮抗する逆の動作、屈曲する筋肉が伸びにくくなっているのか?それとも、伸展する筋肉が弱くなっているのか?伸展しろって命令がうまく伝わらない=そこの支配神経が絞扼されているのか?などと考えます。

内転と内旋も同様の考えです。

まずは、拮抗する筋肉が硬いと動きづらいので、そこをほぐします。

整体では、上腕二頭筋、烏口腕筋・三角筋前面、棘下筋・小円筋、棘上筋、肩峰下滑液包などをほぐします。

まあセルフでするなら、鎖骨の下、脇の後ろ、上腕の前のあたりを擦る、皮膚をつまみ上げる、軽くほぐすようにします。

それから、結滞動作は、複合運動なのですが、複合する動きができていないので、それを学習させていきます。

まずは、伸展しながら内旋する、もしくは、内旋しながら伸展するという2つの動きを連動させます。

腕を前から後ろに伸ばしていって、最終可動域のときに内にねじる。

腕を前か横に上げた状態から内にねじって、ねじったまま、腕を後ろに伸ばしていく。

次は、伸展と内転を連動させましょう。

腕を後ろに伸ばした状態で身体の中心に近づけていくことを繰り返し行い、身体になじませます。

次は肘を曲げる動作をくわえます。

腕を後ろに伸ばして肘を曲げる、腕を内に捻じって肘を曲げる(腕は身体の横でもいい)を繰り返します。

そして、肘を曲げ内旋して手の甲を腰につけ肩・腕を前に入れていく動きもしましょう。

最後に、全てを合わせて動作します。

腕を後ろに伸ばしながら内へねじり、腕を背中に寄せながら肘を曲げていく。これを反復する。

無理のない範囲で、少しずつ、繰り返してすることがポイントです。

そうすることで、弱化した筋肉や滑走しにくくなった神経が目覚め学習して、できるようになっていくでしょう。

 

なので、まずは痛みの要因の緊張や凝りを取り除く(整体院などで)。

そして、動くべき方向へ身体の動きを誘導して学習していく(整体院やセルフで)。

整体院をうまいこと使って、身体の不自由さを取り除きましょう。