足部は26個の骨があり、それぞれが連動してバランスを取る、衝撃を吸収するという役割を担っています。
その中でもすねの骨(脛骨)と足をつなげる「距骨」が傾くと、膝や腰への負担が大きく変わります。
距骨が外側(回外)に傾くと、足部は硬くなり、衝撃を吸収しにくくなり、
・地面からの衝撃がそのまま上へ伝わる
・骨や関節に負担が集中する
結果として、膝や腰に負担がかかりやすくなります。
距骨が内側(回内)に傾くと、足は柔らかくなり、衝撃は吸収しやすくなり、
・アーチが沈み、足がつぶれるような形になる
・安定性を保つために筋肉が働き続ける
その結果、筋肉への負担が増え、疲労や筋肉に張りが出やすくなります。
距骨がずれると足首の動きに制限がかかり、背屈(足の甲を脛に近づける動き)がしにくくなります。
歩行では、片足を前に出すとき、反対側の足は背屈することでスムーズに歩行ができます。
背屈の動きが悪いと、足首で必要な動きが出ないため、体は別の場所でその不足を補おうとします。
・膝を前に突き出してしまい、膝関節に負担がかかる
・腰を前に押し出すような姿勢になり、腰にストレスがかかる
・骨盤をねじって前に送り出す動きが増え、腰まわりに負担がかかる
という代償が起こりやすくなります。
【改善するための2つのアプローチ】
1.後脛骨筋リリース
背屈を動きをスムーズにするためには、足首の前側だけでなく「後ろ側の筋肉の柔軟性」が重要です。
特に関係が深いのが後脛骨筋で、衝撃吸収、内側アーチの引き上げる筋肉になります。
内くるぶしの後ろに通っている後脛骨筋の腱とそれけんを抑える屈筋支帯の滑走不全により、背屈の動きが制限されています。
[方法]
・内くるぶしの後ろに指をあてます。
(骨のきわに触れるくらいまで、しっかりと圧を加えます)
・圧を加えたまま、土踏まずの方向にゆっくり引きます。
・引く → 戻す をゆっくり10回繰り返します。
2.ケーラー脂肪体を柔らかくする。
ケーラー脂肪体とは、アキレス腱の前方、脛骨と距骨の後方にある脂肪組織であり、衝撃を吸収する役割があります。
背屈をする際に距骨は後方に滑る動きをします。ケーラー脂肪体が柔らかく動くことで、距骨が後ろへ動く“スペース”が確保されるが、硬直すると、距骨を後ろに行くスペースがなくなります。
[方法]
・足首の後ろにあるアキレス腱をつまみます。
・奥深くまでつまんで、底屈(つま先を伸ばす動き)の状態で、上下にゆっくり動かします。
・上下に動かしたら左右にゆっくり動かします。