弟子の拓(ヒロ)です。
まずは、一般的な常識を知れ!そこからオリジナルをつくるんじゃ!と師匠から言われています。
なので、まずは、一般的な慢性腰痛を勉強しました。
慢性腰痛とは、腰やお尻のあたりに3か月以上続く痛みやしびれを指します。
2019年のアメリカの論文では、慢性腰痛の原因は次のような割合とされています。
・椎間関節(背骨の関節):22%
・筋肉・筋膜:18%
・仙腸関節(仙骨と腸骨の関節):6%
・原因が特定できない非特異性腰痛:22%
・ヘルニア・椎間板性・脊柱管狭窄症など手術が必要な腰痛:33%
また研究では、手術と保存療法(徒手療法・運動療法)で痛みの軽減に大きな差がないケースもあると報告されています。
そのため、慢性腰痛では保存療法の方が治せる可能性があるとされています。
腰痛は、多くの人が抱えている社会的な問題の一つです。腰痛による機能障害は、長時間の安静よりも、可能な範囲で体を動かした方が改善しやすいとされています。
もちろん、炎症期やケガの直後は安静が必要ですが、過度に休みすぎると筋力の低下、硬直が起こり、かえって痛みを悪化させる可能性があります。
そのため、腰痛では無理のない範囲で体を動かしながら回復を目指すことが大切です。
・腰椎の解剖学
腰椎は主に、椎体・椎間関節・椎間板から構成されています。
椎体は体重を支える役割があり、その後ろには筋肉や靭帯の付着部となる棘突起と横突起があります。
また、その間には上関節突起と下関節突起があり、これらが上下の骨と重なって椎間関節をつくり、背骨の動きをコントロールしています。
骨と骨の間には椎間板があり、衝撃を吸収するクッションの役割、背骨の柔軟な運動を可能にする、骨同士を連結し安定させるといった働きをしています。
さらに、背骨の中央には椎孔と呼ばれる穴があり、その中を脊髄や神経が通っています。
・椎間板による腰の痛み
椎間板は髄核と線維輪で構成されています。髄核は椎間板の中央にあるゼリー状の組織で、衝撃を吸収しながら力を分散するクッションの役割をします。線維輪はその外側を囲む強い線維組織で、髄核が外に飛び出さないように支え、椎体同士を安定させます。
線維輪には神経があり、損傷や炎症が起こると痛みを引き起こします。また、腰椎は圧縮よりも屈曲や回旋などの動作の方が椎間板への負担が大きく、髄核脱出の原因になることがあります。
長時間の屈曲と回旋は、髄核の脱出(ヘルニア)の原因となり、線維輪、後縦靱帯の損傷する可能性があります。
・椎間関節による痛み
椎間関節は腰椎同士をつなぐ関節で、関節の周りには関節を安定させる関節包があります。この関節包には神経が豊富に分布しており、炎症や過度な負担がかかると腰痛の原因になることがあります。
腰椎の動きは主に屈曲と伸展で、下位腰椎では約40〜50度の可動性があります。一方で回旋は構造上全体で約3〜5度程度しか動きません。
そのため腰椎で無理に回旋しようとすると、関節包や脂肪組織にストレスがかかったり、力が別の方向に逃げ、椎間板が前方へ突出したり、下位の腰椎が前方へ滑る(脊柱管狭窄、腰椎すべり症)などの負担が生じる可能性があります。
・腰痛の痛みの原因
腰痛の大きな原因の一つは、胸椎や股関節の可動性の低下です。本来、体を曲げたり反らしたり、ひねる動きは胸椎や股関節も分担しています。
しかし、これらの動きが硬くなると、その分の動きを腰椎が代償して過度に動くようになります。
その結果、過度な屈曲や伸展、長時間の腰椎への負担が起こり、腰椎の関節や椎間板にストレスがかかり腰痛を引き起こす可能性があります。