「コリ」とは・・?

「肩が凝っている」「足の裏にゴリゴリのかたまりがー」
と、なんとなく「コリ」という言葉を使っていますが、いったいその正体は?

少し専門的に言いますと、筋肉の筋硬結です。筋線維の膠着状態(固定して動きにくくなる状態)です。
筋肉には筋線維がありまして、アクチン繊維とミオシン繊維というたんぱく質の繊維があります。通常、筋肉は脳からの収縮命令が電気信号となり、筋線維周りの膜を刺激します。すると、膜はCaイオンを放出し筋線維内のCaイオン濃度を高め、一定以上になるとアクチンとミオシンの2つの繊維が連結し、筋肉は収縮するのです。(筋肉は収縮=縮むことで動かされる)。
アクチンとミオシンは連結=くっつくことで筋肉は収縮するのですが、収縮後の連結は解除されます。
しかし、このくっついたまま離れないのが『コリ』になるのです。
コリ=くっつきを解除するには、新しいエネルギー源(ATP)が必要です。ATPは新しい血液が運んできてミオシンの先端にATPが行きつくと解除されます。
コリの状態が続くのは、筋肉に過剰なストレスがかかっていてCaイオン放出が慢性化していることや、血行不良でATPが届きにくくなっていることが考えられます。筋肉の過剰なストレスとは、筋肉が伸ばされたまま・縮んだままの場所や常に力が入っている場所。血行不良は、冷えていたり血管が圧迫されている場所。
考えられることとしては、病的なことは抜きにして、「激しい運動をした後」、「同じ姿勢を続けている」ことが過剰なストレスになっているということです。血行不良は筋肉の動きが少なかったり、体を冷やしたり、呼吸が浅いとなりやすいです。
ということは、筋肉に過剰にストレスを与えないように・新しい血液を巡らせるようにしていれば「コリ」は解除されるということですね!

コリを解除するには
①温める・・お風呂、軽い運動、ホットパック、擦ったり揺すったりして温める
②血液循環・・マッサージ、指圧、筋膜リリースでほぐし整体で歪みを整える・姿勢を正すクセ付けをする・同じ姿勢を続けないことで循環しやすくする
③ストレッチ・・縮んだまま・伸ばされたままの筋肉を整えるストレッチをする、腹式・鼻呼吸で呼吸筋を使い姿勢改善する
以上の点を意識しましょう。
まずは、難しいので相談してくださいね。