筋肉はなぜ硬くなるの

    「なぜ筋肉は硬くなる?」
  “開脚がうらやましい”  “年のせいだから無理”  ”私昔から硬いの”など、硬いのは当たり前で自分は柔らかくならないと思っている人は多いと思います。先天性のものや病でない限りは、日々の努力で柔らかくなります。しかしながら、意図せずに・無意識のうちに筋肉を硬く縮めてしまっている状態が現状ではないでしょうか!
  そもそも、筋肉の中には“筋節”という節があり、筋肉は張力に応じて筋節数を増減させて長さをコントロールしています。伸ばされる刺激が多いと筋節が増え長くなり、縮めて短い刺激が多いと短くなります。筋肉が付いている関節の動きの幅に比例するようです。ずっと同じ姿勢でいると、筋肉の動く幅が少ないので、短く硬くなるということです。その状態を記憶し気づいたらその姿勢になっているパターンですね。また、運動していても、筋肉に力を入れる=筋肉を縮める刺激ばかりして、その後の伸ばすケアをしないと短く硬くなります。運動をしても身体が硬いパターンですね。
  あと、筋肉は活動量が減ると筋肉のボリュームも減ります。使わない筋肉は少しずつ萎縮し小さくなります。萎縮が起こると、筋線維の間に隙間ができて、その隙間を埋めるべく筋膜が入って厚くします。筋膜が癒着し筋肉が繊維化していくといわれています。繊維の柔軟性は乏しいので繊維化が進むほど柔軟性は低下します。
こういう筋肉が短くなった場所がでると、常に伸ばされた場所もでてきます。伸ばされると縮もうと反射が起きて力が入って筋肉が硬くなります。筋肉硬いと筋肉内の血管を圧迫して、その場所は血流不足になり、筋肉をゆるめるATP不足でさらに硬いままになるのです。
  また、脳は我慢やストレス状態が続くとマヒさせて凝りがあるのに感じない身体になります。すると、筋肉は本来の弾力を忘れ弛む力入れるの切り替えがうまくできなくなるのです。

  では、どうしたらいいか?
やはり姿勢を正すこと!適度な運動をすること!血行促進すること!ですね。
運動も力を入れることだけでなく、伸ばす刺激・可動域を拡げることもしましょう。
分厚くなった筋膜は回復に時間がかかります。専門の筋膜リリースと日々のストレッチをすることをお勧めします。