ズボラ筋・・・って

最近、『ズボラ筋』って言葉があるようですね。

なかなか、イメージしやすく、馴染みやすい言葉でいいですね!

整体の世界でも、特定の筋肉に負担のかけすぎ・使い過ぎのパターンで肩凝り・腰痛になること。

逆に、ほぼほぼその筋肉を使ってなくて萎縮している・弱くなって動かしにくくなるパターンで肩凝り・腰痛になることもある・・という考えはあります。

緊張する筋肉があれば弛む筋肉がある、縮む筋肉があれば伸ばされる筋肉もある。

伸縮、緊張緩和のバランスで健康維持がしやすくなります。

それが、使われずにさぼっているズボラ筋があるとどうなるでしょう?

過剰に働きすぎる筋肉が出てくるのでは?筋バランスが崩れ緊張が抜けにくいところが出るのでは?

と、考えていくのです。

では、腰痛の要因の一つのズボラ筋を例に出して考えます。

その筋肉の1つは、「腹横筋」です!

肋骨の下から骨盤、そして腰椎にかけて、お腹全体を覆っている筋肉です。

お腹の筋肉は、表層から腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋、そして腹横筋とあります。

腹横筋は、内・奥のほうにある筋肉です。

業界では、天然のコルセットと言われ、腰や骨盤を安定させる筋肉とも言われています。

腰椎にくっつき横から引っ張ることで骨の位置を安定し滑らかに動かしますし、骨盤を後傾させます。

また、横隔膜と連動して呼吸の安定にも関与してきます。

吸って骨盤前傾、吐いて骨盤後傾ができると、腹横筋も使われているな!ってわかりやすいですね。

しかし、ココが使われていない!!

すなわち、腰や骨盤が不安定になりやすい!のです。

歩いたり、動いたりするときに、腰・骨盤が不安定だと、必要以上に腰・骨盤がグラグラ動きすぎて、腰・骨盤の筋肉に大きな負担が掛かります。

負荷が掛かり過ぎて炎症を起こしたり、凝りになったりもしやすくなるのはイメージできるかと思います。

本来は、動くときに、まず腹横筋が働いてから動くのがGOOD!

骨に近い筋肉から動きが始まり、表層の筋肉を使う・・っていう順番、中心から外、インナーからアウターというのが、怪我をしにくい・効率のいい・バランスのいい身体の使い方です。

それが、腹横筋がズボラだと、アウターから使う、インナーが使えない、いわゆる姿勢が崩れやすい、無駄に力がはいってしまう身体の使い方になりやすいのです。

それは、普段の姿勢が前屈みや反り腰で、腹横筋がゆるんだ、ズボラ状態の時間が長く当たり前になっていることで、腹横筋の使い方を忘れてしまったからでしょう。

なので、腰痛の人!反り腰の人!姿勢が崩れている人!

目を閉じて1分その場足踏みで、ズレていく人!その方向に骨盤が傾いてますよ。

腹横筋を目覚めさせましょう!

 まずは、ドローイン

 仰向けで両膝を立てて腰幅に開きます。手は胸の上でクロス。

 おヘソの下を軽く引き込んで床に近づけていき(息を吐きながら)10秒キープ これを3回。

 骨盤を後傾させること。表層の腹直筋に力を入れないよう注意しましょう。

 肛門を軽く締める感じでもいい。

 仰向けができれば、立位でも座位でもできるように練習しましょう!

 他には、四つん這いになって、片腕を上げます。腕と顔と背中が水平になるようにしましょう。

これで、腹横筋が目覚めてきたら、動く前に腹横筋のスイッチを入れてから動く!ということを身につけましょう。

よっこいしょ!って声を出して動くのは、息を吐いて、腹横筋のスイッチを入れるので、その感覚をお腹に感じながらするのもいいでしょう。自然に出る言葉には意味があるんですねぇ。

この習慣は、腰痛、ぎっくり腰予防にもなりますので、ぜひ身につけておくとGOODですよ!

ズボラ筋を目覚めさして、快適な生活を!