ツボの存在

「ツボとは、そこに響きのあるところであり、これを響かせる技術をもって、始めてツボが存在すると言える」

これは、私が整体をするときに心がけていることです。

ツボは、点でも位置でも構造でもない・・・と。

病的状態のときにあらわれる働きと言われています。

なので、本当に疲れもなく内臓の状態も良く病気でもなかったら、ツボはあらわれないのです。

気の流れ、血の流れに滞りがなければツボはあらわれないのです。

ツボ(経穴)は図示されているので、その位置にあるものと思われがちです。

もちろん、経験上、図示されているとことあたりに、ツボがあらわれやすいのですが、みんながみんなそうではない。

また、その人にツボがあったとしても、それをズ~ンと響かせる技術がないと、そのツボは存在しないのと同じなのです。

これは、いくらおいしい料理ができたとしても、その料理がおいしいとわかる人がないとおいしいが存在しないのと同じ。

美しい景色があったとしても、その景色に感動できる心がないとその美しさは見えません。

発信者と受信者の技術や心に関係してくるのです。

心ここにあらざれば見れども見えず、聞けども聞けず・・・・ということ

ただ、ツボだからと、やみくもに押すのではなく、しっかり感じる技術と心をもってツボを活用しましょう!