背骨の生理的S字弯曲

背骨は前後から見たときは、真っすぐなのが理想です。
しかし、背骨を横から見た時には、真っすぐではなく、ゆるやかなカーブを描いているのが理想の背骨の姿です。
それを、生理的S字弯曲と呼んでいます。
背骨は上から、首の頸椎という骨が7個、胸の胸椎が12個、腰の腰椎が5個、あと仙骨と尾骨とあります。
背骨の1個ずつを椎骨と呼び、椎骨の間にクッション的な役割をしている椎間板があります。
生理的S字弯曲ですが、頸椎は前にカーブを描き前弯しているといいます。胸椎は後ろカーブの後湾、腰椎は前弯、仙骨は後湾にカーブを描いています。
崩れた姿勢を続けていたり、偏った身体の使い方をしていると、このカーブが曲がりすぎたり、平らになったり、または逆のカーブになったりもします。
そうすると本来のS自カーブで保てていたバランスが崩れ不調を誘発するのです。
(コリ・血管圧迫・血行不良・リンパ循環不良・むくみ・冷え・神経を引っ張る・痛み誘発・内臓圧迫・解毒不足・スムーズに動けない・代謝ダウンなど)

背骨は背中から触れることができますが、それは椎骨の後ろ側の棘突起という部分です。
その棘突起ですが、良い姿勢の胸椎と仙骨はほぼ下方向に向いています。
良い姿勢の頸椎と腰椎は、平行~上方向を向いています。
ということは、良い姿勢をするには、仙骨を下に下げ、腰椎をやや上に上げ(=お腹を引き上げ)、胸椎を下げ(=肩甲骨を下げ)、頸椎をやや上げ(=首の前を伸ばし)、軽く顎を引き頭の天辺から吊り下げられる感じにする!!これが良い姿勢=負担の掛からない姿勢になるのです。

また、背骨の生理的S字弯曲を維持するには、体幹の力を使うことになります。
体幹とは背骨を中心とした体の軸のこと。
もともと背骨は、血液をつくる・血液の原料を蓄える・内臓をぶら下げる・神経を通し保護する・重力を真っすぐ受けて体の軸になるという働きがあります。だから、背骨で重力を受けとめないと、血液・内臓・神経・体の軸に影響がでてしまうのです。
だから、背骨(体幹)の力ををつくることが、良い姿勢をつくる=血液・内臓・神経の状態を良くすることに必須ということです。

ストレッチ整体湧泉でも指導している姿勢を続けましょう!
そのなかの一つです。
手を後ろで組み斜め下に下げ、胸を上に上げお腹を縦に伸ばす。下腹は凹め肛門を締める。胸とお尻が対角線上に伸びる感じも意識しましょう。