首・肩こりや猫背対策に、筋膜リリースセルフケアをしましょう。
筋肉は膜で覆われているのですが、その筋膜にも、つながりがあります。
そのつながりを理解して、セルフケアすると、より有効的にほぐせます。
今回は、そのつながりの中で「DFAL」→ディープフロントアームライン、または、深層フロントアームラインと呼ばれている筋膜のつながりラインを活用してリリースしたいと思います。
まずは、そのDFAL・ディープフロントアームラインの場所はどこか?
肋骨の第3、4、5番目から烏口突起に付着している小胸筋から、鎖骨胸筋筋膜、上腕二頭筋、橈骨粗面、橈骨骨膜、橈骨茎状突起、外側側副靭帯、母指球筋、舟状骨、大菱形骨、母指外側をつなげています。
腕の深層の前の外側を通っています。
このラインが東洋医学でいう肺の経絡ラインに、類似していることも興味深いことですね。
この筋膜ラインのどこかに、癒着や萎縮があると、このラインが伸びにくい、動きに制限ができる、姿勢が崩れるなどが起こります。
筋肉がスムーズに動くには、覆われている膜が癒着せず滑りやすい状態であることが大事です。
しかし、何らかの理由で筋膜が癒着する(筋膜にシワができてくっつく)と癒着部分に引っ張られてシワが伸びない感じになります。
では、筋膜はどういうときに癒着しやすいのか?
・長時間同じ姿勢をしている ・同じ動き、動作を繰り返している
・筋肉を激しく使う ・筋疲労状態
・冷え、血行不良 ・あまり筋肉を使っていない、運動不足 ・怪我や骨折をした
上記の状態が、筋膜が癒着しやすいと言われています。
思い当たるふしがあるのではないでしょうか?
そこで、ディープフロントアームラインですが、このラインの筋膜のどこかに癒着ができるのはどういうときか?
前屈みや猫背のとき!
このときの姿勢は肩甲骨が外側に前側になり、背中が丸まります。
これは小胸筋が肩甲骨を引っ張っています。長くこの姿勢でいると、小胸筋周りの筋膜が癒着して、伸びにくくなりその猫背を固定しやすくしてしまいます。
また、運転やパソコン作業のときは、肘は曲がったままの姿勢ですね。
これは、上腕二頭筋が縮んで肘を曲げている状態です。
この状態が長く続くと、上腕二頭筋まわりの筋膜が癒着しやすくなりますね。
このように、このDFALのどこかが癒着すると、DFAL全体に影響してきます。
小胸筋が縮んで固まり猫背になると、上腕二頭筋の動きも制限されてきます。
逆もそう。
猫背の原因の1つにDFALの癒着がある。
猫背原因で肩凝りになりやすいので、肩こり原因の1つにもなるということです。
DFALに癒着がないと、親指を上にして胸を拡げて腕を斜め上後ろに伸びるはず。
チェックしてみてくださいね。
そこで、今回はそのDFALの中でも、「小胸筋」が癒着していると仮定して、小胸筋の筋膜リリースをするセルフケアです。
5つの方法を4分でしていきます。
1.小胸筋上の皮膚、筋肉ほぐし
2.小胸筋をつまんで、腕ブラブラ
3.前回した雲門・中府のツボを押しながら、首のストレッチ
4.小胸筋をつまみながら、腕ねじり
5.小胸筋ストレッチ(肩甲骨の寄せ下げ)
小胸筋は、姿勢や呼吸の影響を受けやすい場所。
しっかりリリースして、姿勢を正し呼吸を深くして、凝りにくい身体づくりを心がけましょう。
#筋膜リリース#肺の経絡#肩こり#猫背#ディープフロントアームライン#腕の冷え#セルフケア#五十肩
(関連動画)整体師とみやんチャンネル
・ツボ紹介 雲門・中府のツボ 肩こり、五十肩、猫背 https://studio.youtube.com/video/nEGu62EMqWo/edit
・乾燥対策 肺のケア・強化 https://studio.youtube.com/video/qeg-UPvKS-I/edit
・簡単!猫背リセット法 https://studio.youtube.com/video/esKVN9cixWw/edit
・肩甲骨は寄せて下げる https://studio.youtube.com/video/uKoRa2EDUGc/edit