理想の姿勢①

宮本武蔵は理想の姿勢を

「空より縄を下ろし釣り下げたるもの」と表現している。
両耳と鼻からラインを引き交差する点(百会のツボあたり)から縄が出て、吊り下げられているイメージです。
顔はうつむかず、あおのかず、かたむかず、ひずまず、鼻筋を直にして少し下顎をだす。首は後ろの筋を直に、うなじに力を入れて両肩は下げ背筋をまっすぐにして・・・とも書いています。
私の解釈では、後頭部の下を伸ばし肩甲骨を下げる、下顎は軽く引く程度で鼻ラインは地面から垂直にするのが、理想の上半身の姿勢ではと思います。
横から見ると、耳の穴~肩峰~大転子~外踝の1指前が一直線に並んでいる状態です。

また、「下は揺るぐとも上は揺るがざるように」とあります。
上半身はまっすぐでグラグラせず、下半身は固定せず動きを吸収しやすいようにすることが大事なようです。
実際、背骨・背中を真っすぐにしているときと、背中を丸めているときとでは、力の入り方が全然違うことに気づきます。
ゴルフでも野球でもうまい人は、背中が真っすぐで軸回転できて、そんなに力を入れていないように見えていて、いい球を跳ばしますよね。
足腰の力が背骨を通って腕へと伝わる技術があるのです。

猫背、巻き肩になるのは、目・鼻・口は前についていて腕も前で使う動作が多いので、人は放っておいたら前に前に偏っていく傾向があります。
すると前側は縮み後ろ側は伸ばされてバランスが崩れ歪みますね。
理想の姿勢は後ろ側を意識することもポイントだと思います。
首の後ろを伸ばし、肩甲骨を下げ、背筋を伸ばす・・それを7意識するだけでも良い運動です。
後ろ側の意識と天井から吊り下げられた感じを普段の生活にとりいれてみましょう!