医者のいる島いない島

テレビで "医者のいる島いない島” というのをしていました。
私は、瀬戸内海の病院のない、医者のいない島に住んでいましたので、自然に体調は自分で治すことが身についていました。
それが、当たり前と思っていたので、高校を出て、病院が当たり前にあるところに暮らすとこれくらいで病院にいくんだという衝撃のほうが多かったです。
病院に行くライン引きというのに差があり、時にはケンカになったりもしました。
でも、今は都会の医者がいることの当たり前がそうでなくなってしまうかもしれない。
医者のいない所はどうしてるかが、注目されつつあります。

その番組の内容です。
「2025年問題」というのをご存知でしょうか。
ラグビーW杯(2019)で国中が盛り上がり、その後も東京五輪(2020)、大阪関西万博(2025)とビッグイベントが続くため忘れられがちですが、ある巨大な問題が迫っています。
それが「2025年問題」。
団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)に達することで、社会全体に多大な影響を引き起こすと危惧されている問題です。
75歳以上の割合は5人に1人。
医療や介護といった分野への安心も根底から覆るとも指摘されています。
その問題を解決するヒントを見つけに、沖縄にある‟医者のいる島”、瀬戸内の‟医者のいない島”に乗り込みました。

 内容
人口360人あまりの離島・沖縄県渡名喜島。
この島にはたったひとりだけ医者がいる。
診療に密着してみると都会の大病院とは違う離島独自の医療が見えてくる。
まず驚いたのが一人の患者が複数の疾患を一度に診てもらえること。
都会では眼が痛ければ眼科。腹痛なら内科。腰痛なら整形外科・・・と別々の病院や診療科に行かないといけない。
しかし、渡名喜島では医者が一人しかいないのですべて同じ医者が診てくれる。いつでもどんな症状でも診てくれる医者を「総合診療医」という。
この総合診療医こそ2025年問題解決のヒントなのだ。

瀬戸内海には150の有人の離島がある。
そのほとんどには医者はいない。
そんな離島に年2回訪れるのが日本で唯一の巡回診療船「済生丸」。
海を渡る病院だ。
済生丸が訪れたのは広島県三角(みかど)島。
船の中では島民たちが採血、心電図、エコーなどの検診を行う。済生丸では治療ではなく「予防医学」に力を入れている。
早期発見・早期治療の意識が島民には浸透している。
この「予防医学」が医療費削減に役立ち2025年問題解決に大きく貢献する。

今は、何でも専門化、細分化されつつあります。
それでは、振り回されて、視野が狭くなったり、部分しかせずバランスが崩れることもあります。
人は、目だけで呼吸器だけで肝臓だけで生きているわけではありません。
人を全体的に観ることは大事なのです。
また、病気になってからではなく、病気にならないようにする予防が大事なのです。
自分の体は自分で守る。自分でしか守れない。
自分に力をつける大切さが、医者の少なくなる時代には当たり前になるのでは・・。