下肢静脈瘤の予防と対策について
下肢静脈瘤とは、脚(下肢)の血管の静脈がふくらみ、皮膚表面にボコっと出ている状態をさします。
静脈の不調であると言われています。
直接、命に関わったり、急に重い病になったりすることはないそうですが、見た目の問題もありますし、出血や湿疹、色素沈着もします。
また、静脈を流れる血(静脈血)は、老廃物を多くふくんでいます。
老廃物を多く足にためることにもなりますので、足の代謝不足、頑固な冷え・むくみ、老廃物と脂肪が結びついてセルライトになったりもします。
あまり、足にとってよろしくないですね。
では、どういった状態だと、下肢静脈瘤になりやすいのか?
それは・・・、静脈血の流れが悪くなったときです!
足(下肢)の血管を見ると、動脈は太もも(上)からふくらはぎ・足指(下)へ流れています。
静脈は、逆に足先から太ももへ流れています。
そう、下から上へ流れています。
この流れは、重力に逆らって流れることになるので、立位や座位などでは、非常に流れにくいことがわかりますね。
血液は心臓ポンプの動きで、動脈を通り、各細胞に酸素や栄養分を届け、そこから二酸化炭素や老廃物をもらい、静脈を通り戻ってきます。
重力に逆らって血液を巡らそうとしたら、心臓は大変ですね。
足にも血液が貯まって大変ですね。
もちろん、このままでは、足(下肢)の静脈に血液がたまり、静脈がふくらんでしまいます。
それを、手助けする機能が我々の身体には備わっています。
それは・・、足の筋肉(ふくらはぎ、ふともも)の動きや静脈に付いている弁です。
また、呼吸筋の横隔膜の動きは静脈血を吸い上げてくれます。
足の筋肉が伸びたり縮んだりすることで、静脈を圧迫したり開放したりすることで、ポンプ作用になり、静脈血を下から上に押し上げてくれます。
そして、上にあがった静脈血が下がらないように、弁が閉じ逆流を防いでくれます。
この筋肉や弁の働きにより、静脈血の巡りもスムーズになりやすいということです。
ということは、足の筋肉の動きが悪い、横隔膜の動きが悪いと、静脈血の流れも悪くなりやすいということです。
以前は、静脈瘤は立ち仕事の人に多かったのですが、最近は座り仕事、座る習慣が多い人にも増えてきています。
座ったままですと、膝、股関節は曲がったままで、足の筋肉は動きは少ないですし、猫背の姿勢になると、横隔膜は圧迫され呼吸は浅くなりますね。
静脈血が流れにくい条件ということです。
そういう状態が続くと、足の静脈に血液がたまり、血管への負荷が増えてふくらみます。
そして静脈の弁を壊してしますこともあります。
便は自然に再生できないと言われています。
(手術で再生)静脈瘤を後押ししますね。
こういう、足を動かさない人、猫背で呼吸が浅い人は、下肢静脈瘤の予備軍と言えるでしょう。
予防対策としては
1.足の血行を良くすること!
足のマッサージ、お風呂・足湯
2.足の筋肉を動かすこと! 足首、膝、股関節を大きく動かす
3.横隔膜を動かすこと 腹式呼吸をして、横隔膜の動く幅を拡げる
4.血液をドロドロにしない 甘いもの、アルコール、塩分をとりすぎない、 水を飲む です。
直接、命に関わらないと言っても、足の血流が悪いと、足の細胞の代謝は落ちます。
いつまでも、元気に自分の足で歩くには、しっかり対策が今から必要ですね。
特に、予備軍の人!すでに静脈瘤になっている人!
#下肢静脈瘤#むくみ#冷え#セルライト#横隔膜#筋ポンプ
(関連動画)
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