トリガーポイント・・・という言葉、なんとなく耳にしたことがあると思います。
健康番組や雑誌にも、ちょこちょこ話題になる言葉です。
我々、整体などの世界では、よく使うのですが、簡単に説明します。
「トリガー」とは「引き金」の意味があります。
「トリガーポイント」とは、痛みの根本原因になっている箇所=「痛みを引き起こす引き金になっている場所」を表します。
そのトリガーポイントの正体は、硬くこわばった筋線維の塊で、硬結点とも呼ばれます。
筋線維の一部が、長時間の同じ姿勢や緊張の負担などで、強く拘縮してできたものです。
触ると硬く小さなゴリゴリっとした感じがあります。
また、その硬結点から筋膜を通じて他の場所に痛みを伝播するパターンもあります。
いわゆる関連痛と言われるものです。
痛みの原因と痛みの発生個所がズレるパターンです。
肩が痛いけれども、痛みの原因は他の箇所(腕が原因だった)にあるということです。
そのトリガーポイントは、筋肉ある所では全身にできる可能性があります。
なので、肩が痛いといって、肩にトリガーポイントがあるパターンもあれば、足にトリガーポイントがあるパターンもあります。
痛みを伝播する筋膜のつながりを理解して、筋線維の拘縮(硬結点)をみつけ、拘縮を解き、痛みを緩和することが必要なのです。
人の身体は単純なようで複雑なのです。