ばっちゃん の番組を見た

ばっちゃん 子供たちが立ち直る居場所 を見ました。

人の心の根源ではないかと、いろいろと考えさせられる番組でした。

罪を犯してしまう子供はみんなお腹をすかせている。そう言って立ち直りを30年以上支えてきた女性の話。

自分のおばあちゃんではないけど近所のおばちゃんよりは身近な存在。問題を抱えた子供たちが毎日駆け込んでくる。

日本は豊かになったとは言いますが、数字的なことだけで、心の面から見れば、まだまだ貧しいなと感じました。

私が子供の40年前くらいは、島の田舎暮らしもあって、「これ食べていけ、腹減ってないか」「大きくなったのぉ、元気にしとんのか」など、近所の人、島民の人たちが気にかけてくれてたのを思い出します。

その頃は、監視されてる感がありましたが、今思えば、気に掛けてくれる・心配してくれる人がいて、自分の居場所があったのだなと思います。

番組でも、自分の行く場所や帰る場所(居場所)がないこと→さまよう→良い場所にいけない→悪さをする という悪循環になることを言っていました。

頼る場所、甘えてもいい場所、安心する場所って、大人でも必要なのに、子供にとったらもっと大事ですね。

ばっちゃんは、腹が減ったとき考えることって、万引き・ひったくり・強盗など、悪さをすることなどと言います。

腹が減っとるのに、落ち着けと言っても落ち着かないし、思考能力も落ちるのでイライラするし、これくらいいいだろって判断力もおかしくなる・・と言います。

手作りのご飯を食べさせて、ちゃんと子供の存在を認めながら、話を聞いて、子供の言葉で言わせる。親身になって褒める・叱る。

これって、親であれば普通のこと!?かもしれません・・・がそれをできている親って、少なくなっているのかもしれませんね。

だから、ばっちゃん みたいな人の所に子供たちが集まっていくのでしょう。

隠していた本心をさらけだす場所! 必要ですね。

食べ物の栄養 プラス 心の栄養を与えている すごい人だと思いました。

実際に、ばっちゃんに育てられた子も、「一人で抱え込まない 何でも相談できる人を探して」とメッセージを送れるくらい成長してました。

生きるって、いろんな壁があって、逃げ出したい・さぼる・立ち止まる こともありますが、「できる・できない ではなく、なりたい・なりたくない(やりたい・やりたくない)かである」という言葉も刺さりました。

生まれてくる場所や親は選べないけど、生き方は変えていける! です。

「求める気持ちを捨てる、与える気持ちを育てる」って、ばっちゃんの言葉は重みがありました。

始めから、悪いことをしてやろうって子供は、少ないと思います。

与えられた環境で、人は変わってしまうことは多いです(特に物心ついていない子供は)。

戦争が当たり前の環境で育った子、裕福が当たり前で育った子、いろんな環境があって社会があります。

そんな現状があること、またそれに真剣に取り組んでいる人がいることを知ることは大事ですね。

身体の栄養や心の栄養は、身体の歪み、凝りにもつながることなので、整体にも役立つ良い番組でした。