たんぱく質って、大事ですよね。
我々、人間の身体をつくる基本構造の細胞の大部分をたんぱく質が関与します。
筋肉は有名ですが、他に、内臓、皮膚、骨、髪の毛、血管もそうですし、血液、代謝・消化酵素、ホルモンなどもたんぱく質を原料としています。
また、神経伝達物質の原料にもなっています。
これらの身体をつくっているたんぱく質は、常に分解され、新しいたんぱく質に変わっています。
肝臓のたんぱく質は2週間で、筋肉は180日で半分が入れ替わります。
1日で200~300gのたんぱく質が身体のなかで分解されているのです。
なので、たんぱく質は常に供給していかなければ不足して、筋肉は落ちる、内臓機能も落ちる、肌も荒れる要因になるのです。
そんなたんぱく質は、20種類のアミノ酸の集合体でできています。
20種類のアミノ酸のなかでも、身体のなかで合成できるものと、体内で合成できない必須アミノ酸というものがあります。
この必須アミノ酸は9種類で、食事で摂取するしかありません。
ロイシン、メチオニン、スレオチニン、リジン、バリン、ヒスチジン、イソロイシン、トリプトファン、フェニルアラニンと呼ばれるものです。
これらのアミノ酸のうち1つでも必要量に満たないものがあると、もっとも少ないアミノ酸の量に合わせたたんぱく質しかつくれません。アミノ酸を偏って摂取を多くしても、無駄になってしまうのです。効率よくバランスよくアミノ酸を摂取することが大事なのです。
摂取量の目安としては、体重50キロの人であれば50グラム。
スポーツや肉体労働をしている人は、その1.5倍、糖尿病やがんなどの重度の病のひとは2倍を推奨されています。
たんぱく質10gを摂取するには、豚肉で83g、鶏肉で55g、卵で79g、豆腐で330g、チーズで50g、オートミールで100gと言われています。
また、1回の食事でのたんぱく質吸収には上限があり、20gくらいです。
ですので、一気に食べるのではなく、コツコツと少量に分けて食べましょう。
一気に食べると、たんぱく質以外に必要な、ビタミンやミネラルなどの栄養素が摂れませんので、そこはバランスをみましょう。
たんぱく質不足は、細胞の生まれ変わりが長引き、怪我や筋肉の修復が遅れる、皮膚が荒れる、髪の毛が細くなる、骨も弱くなる、筋肉量が減少する、内臓機能が落ちる、ホルモンバランスが崩れ、抵抗力が落ちるなど、様々な健康に関わってきます。
ただし、摂取の仕方には注意して、バランスよく食事をしましょう。
プロテインやサプリもうまく活用して、たんぱく質不足を解消しましょう!