12経絡

今回は、少し難しいですが、経絡の話です。

生命体が、自己をもつということは、その内と外を区切る境界(壁)をもつことであり、それによって守られる内ができるということです。その外壁が内に陥没して、内部に一定の外(環境)を作って内胚葉(内臓)ができます。残された外部はもっぱら自他の交渉を行う外胚葉(外皮、伝導)に分化します。この内と外の中間に、これを支持する運動系の中胚葉(骨、筋肉)が生じるというのが、多細胞の発生でこれは単細胞にもすでにあった機能を分担したにすぎないので、生物であるための3つの働きということもできます。

外胚葉は、一方で外部との交流(交換排泄)、他方で外部からの防衛と外部交流の全身伝達(保護循環)を行わなければなりません。内胚葉は、他から取り入れたものを自己のエネルギーとすると共に、このエネルギーで全身の統制(転換統制)を行う一方、これを各部門のエネルギーとして与え、それぞれの働きの抑制促進(精気清浄)を行います。中胚葉は、内外の働きを支持する共に運動器官としての役割を果たすので、一方では、エネルギー源である食物の獲得とその消化(摂食消化)、他方では活力の支配貯蔵とその栄養配分(貯蔵配分)を行わねばなりません。

この6系統の機能を表立って行う陽の器官と深部で根本的な役割を果たす陰の器官に分かれるので、全部で12の官ができあがります。交換排泄は、肺と大腸。循環保護は、心包と三焦。これが外部との関連を行う官です。

転換統制は、心と小腸。精気清浄は、腎と膀胱。これは内部の機能を関連付ける官です。摂食消化は、脾と胃。貯蔵配分は、肝と胆。これが内と外を支持して、全身の運動に関連して働く官です。

以上のような考えで、経絡があります。西洋医学でいう解剖学の内臓器官とはまた違う意味を持ちますので、はじめは混乱しますが、こういう考えもあるんだなぁから始めて、段々症例、症状と当てはめていく。すると、奥深い世界が見えてきます。違った観点から身体というものが見れると健康の幅も広がります。経絡思想、難しいですが投稿していきます。