足の使い方

足の使い方

「足踏み」を考えたいと思います。

「その場で足踏みをして下さい。」というと、だいたいの方が、

股関節が、自分の胸の位置より前にあります。
股関節が前に突き出た(身体がのけぞった状態)で足踏みしています。

その状態で足踏みをすると、軸足にしっかりと重心をのせる事ができません。
太もも前の筋肉に力が入り、足は疲れますし、なんと足が太くなるの原因になってしまうのです。

これでは、足指が浮いて(いわゆる浮指)、足指が使えない、踵の負担が掛かりやすい状態になります。
自分の体重を、25㎝くらいの小さな足裏で受け止めるのに、その小さな面積がさらに使えてないと負担は倍増です。
もしくは、逆に、足の親指の付け根の母指球や小指の付け根の小指球(MP関節といわれる部分)のあたりに体重がかかり
足の指に力が入りやすくなってしまうかもしれません。
まあ、着地がアンバランスになってしまうということです。

だから、まずは、骨盤のポジションを意識して頂きます。
「自分の胸よりも股関節は後ろ」にします。
自分のお尻を斜め後ろに突き出す感じにします。

それで足踏みをすると、もも前の力は抜けて、足裏がスッスッと静かに着地出来る感じになります。
まだ、これでも感じがわかりにくいかもしれません。

次に意識してほしいのは、足首と足の指です。

股関節は同じく引いたままです。
それで、足の指と足首が硬くしないようにします。
足を上げた時、足指や足首に力を入れていると、足先がダラーンと下がらず、足指は反り足首は上に曲がったままになっています。
これでは、足の力が抜けず、着地に力が入り、スネや足の甲に疲労がたまります。

たくさん歩くと、もも前が疲れたり、スネやふくらはぎが疲れたり
ヒールを履くと、母指球のあたりが痛くなったりするのはこういった使い方をしてしまっているのが原因です。

では、今度は「親指を床から離さないよう」に、足踏みをしてみてください。
上げる方の足は、床に触れるか触れないか、というくらい。無理に脚をあげる必要はありませんよ。

「重心は、軸足の足の裏全体」にします。
内踝の下(自分のスネの真下の少し内側)に体重をのせるイメージです。

足に一生懸命、力をいれて、足を上げなくていいです。
疲れにくい、足が太くなりにくい使い方を、足踏みで習得してみましょう。