胸鎖乳突筋

「胸鎖乳突筋」耳にしたことがあるでしょうか?

後頭骨の乳様突起から鎖骨・胸骨にくっついている筋肉で、首の横の(後ろから前にある)筋肉です。

正面を向いた状態から顔を横に向けたとき、顔を向けた側とは反対側の耳の下から鎖骨あたりまでの部分に浮き上がる筋肉です。

胸鎖乳突筋は、首の後ろ側に二つある頭板状筋の拮抗筋。2つの筋肉は同じ頭蓋骨の乳様突起が付着部です。

首の動きとして、首が右に回るとき(右回旋)に、頭板状筋は後ろ右にある筋肉が収縮し、胸鎖乳突筋は左側にある筋肉が、右に伸びて働きます。首が左に回旋するときは、頭板状筋は後ろ左側の筋肉が収縮し、胸鎖乳突筋の右側にある筋肉が左に伸びて働きます。

また、両筋肉はどちらも、側屈(首を横に倒す)の働きでは、右側に有る筋肉は右に側屈、左側に有る筋肉は左に側屈して協力します。

そして、美しいデコルテ、すっきりした首・鎖骨をつくるのに注目されている筋肉でもあります。

モデルさんはこの筋肉がくっきりでていますね。

しかし、長時間のデスクワークやスマートフォン、下を向いた状態での歩行、猫背などによって、この筋肉は弱くなり、硬く縮んでしまいます。

それだけでなく、血行不良をまねいて肩こりの原因、顔のむくみ、首のシワにもつながり、一気に老けた印象になってしまうことも……。つまり胸鎖乳突筋は、美と健康にはとっても重要な筋肉なのです。

なので、しっかりとこの筋肉をほぐし、伸ばし使えるようにすることが、見た目の良さだけでなく、姿勢、頭痛、目の疲れなどにもいい影響が出るのです。

では、ストレッチから

左腕を背中にまわし左肩を下げます。その状態から顔を右に向け10秒キープ(息を吐く)、1回息を吸い、そこからさらに頭を右に倒して(頭の重みで)ストレッチして10秒キープします。胸鎖乳突筋が伸びているのを感じながら伸ばしましょう!

次に、胸鎖乳突筋をつまんで、軽く横に揺らしてほぐします。痛気持ちいいくらいの強さで10回程揺らして筋肉の上から下の行ける範囲までほぐしましょう。

最後に、胸鎖乳突筋を上から下に擦って、首をゆっくりと回して終わりです。

この筋肉がカチカチが普通になっている人が増えていますので、日頃からケアしていきましょう。

頭も顔色も目もスッキリしますよーー!!

 

胸鎖乳突筋ケアのメリット

 

胸鎖乳突筋がくっきりしていると、何より、女らしく色っぽい印象になります。

 

また、この筋肉はリンパ節が集中している場所でもあるため、くっきりしているということは血行が良く、リンパの流れもスムーズな状態といえます。顔のむくみが解消できるので、小顔や美肌につながり、ほっそり長い首と美しい姿勢も同時に手に入れられるのです。

この筋肉が縮むことによって、頭が前に出る(後ろにいきにくくなる)ので、いわゆるスマホ首、首凝り、姿勢の悪化になります。