肩甲骨の傾き→肩こり

「肩こり」はマッサージなどでの対策で、一時的に症状が良くなっても、また戻ってしまうという人
 多いと思います。

実は、「肩こり」の大きな原因は、肩甲骨の傾きに関係する場合が多いのです。


「肩こり」と肩甲骨の関係

肩甲骨は、首から背中までを覆っている僧帽筋と密着しています。

この僧帽筋が引っ張られて緊張する時に感じる症状が「肩こり」です。

生活習慣や疾患によって、肩甲骨が一定の方向に長時間傾き続けていると、その状態がクセになり僧帽筋も緊張し続けた状態になってしまいます。

「肩こりを根本的に解消するには、肩甲骨の傾きを直すことが重要です。


「肩こり」3つのタイプ別解消法、
肩甲骨の傾きでチェック。

(1)肩甲骨が外側に傾く「扉タイプ」
チェック法
・両手と両肘をつけて、まっすぐあげ、肘がアゴの高さまで上がらない人はこのタイプ。
・肩こりの人に最も多いと言われているのがこの「扉タイプ」です。

原因
・家事や読書、デイワークなどの生活習慣が原因で、前かがみになる姿勢の積み重ねで肩甲骨が傾いてしまうのです。

改善法
・椅子に座って、腕を後ろ側に伸ばし、肩甲骨を寄せるのを意識しながら、ペンギンのように腕を動かす。
これを10回、1日5セット行う。


(2)肩甲骨の下の部分が開く「八の字タイプ」
チェック法
・両腕を身体につけて、小さく前にならえをした状態から、腕を外側に開く。
・腕を外側に開いた時に45度以上、腕が開かなければならない。
・このタイプは五十肩が隠れている可能性があります。

原因
・五十肩で肩関節が痛いため、肩甲骨が動こうとして肩甲骨が広がってしまう。

改善法
・手のひらを上にして、大きく円を描くようにゆっくり腕を広げる。
これを片手ずつ、1日5回行う。

(3)肩甲骨が前に傾く「おじぎタイプ」
チェック法
・片足立ちで10秒間立つ。途中でふらつく人はこのタイプの可能性が。

原因
・腰にあります。腰のバランスが悪くて、重心が安定せず、頭を支え切れなくなり、その分肩甲骨が傾いてしまいます。

改善法
・腹筋を鍛えます。
仰向けに寝て、膝を曲げ、おへそをのぞきこむ姿勢で10秒間キープする。
これを1日3回行う。
腹筋が鍛えられ、腰が安定します。

その他にも、前傾姿勢の原因となる
「眼精疲労」「高血圧」「内臓疾患」も血行不良を
引き起こし、「肩こり」の原因になることもあります。

また睡眠時間が少ないと、僧帽筋が酸素不足に
なり、「肩こり」がひどくなる場合もあります。
十分な睡眠時間を心がけましょう。

以前、テレビで肩凝り編で紹介していた内容です。
肩甲骨は肩こりだけではなく姿勢にも影響する大切な場所です。
肩甲骨が傾かずスムーズに動かせれるようにしましょう!