神門

ツボの紹介です。
「神門」というツボ!です。
手と耳にあります。

まずは、手の方からいきましょう。

手の神門は心経の原穴で、心臓の経絡を刺激するツボです。
ストレスを軽減する働きがあり、循環器系の機能を整えて自律神経を調節する効果があります。
心の安定とリラックスによく、気持の切り替えをスムーズにさせることが期待できます。
また、息苦しさを鎮める、動機をおさえる効果もあります。
怒りを抑えるツボ、精神的な緊張をほぐすツボと言われています。
イライラしているとき・緊張しているとき・心配なときに、このツボを押してみましょう!
落ち着いて生き生きと前向きになるでしょう。

また、不眠のツボとも言われています。
眠いのに眠れない 。熟睡できない。日中眠くなる。睡眠中よく目が覚める。
朝、目覚めた時に「よく寝た」という充実感が味わえない。
不眠の原因もいろいろありますが、「神経の高ぶり」による不眠にいいといわれています。
(うれしいことがあって感動が冷めやらない、どうしても気になることが頭から離れない、頭に来たことがあり怒りが収まらないなど、眠ろうとすればするほど目が冴えてしまう。)
「神門(しんもん)」は、東洋医学でいう「心」にかかわる問題にとても効果のあるツボなのです。
神門の名前の神は心を意味し、西洋医学の心臓の機能に加え、人間の精神、意識、思考のコントロールを行う機能があるということで、門は出入口のことを意味し、神門は心気の出入口ということから付けられています。
東洋医学の「心」は、「心は脈を蔵し、脈は神を舎す」といわれ、心臓の他に血や精神も広く含んでいます。
「神」は神様のことではなく、その人らしく生き生きと考え行動する「意識」のようなものです。
そのため心配事や緊張から「どうしよう」と思考がうまくまとまらない時にもお勧めです。
また、「血」には神経の高ぶりを抑える働きがありますので、貧血や働きすぎ、長引く病気などで血が消耗されていると、怒りやすくなったり、物事が気にかかるようになり、不眠になりやすくなります。
慢性的な不眠の方は、血の不足が根本原因の場合があります。

・もう一つ便秘のツボでも有名ですね。
このツボを刺激すると、消化器が活性化して、腸の蠕動運動を促し、便秘によいといわれています。
特に、左手の神門のツボを、優しくゆっくり指先方向へなでるように刺激しましょう。

ー 位置 ー
手のひら側にあり、手首のしわの小指側にあるくぼみに取ります。
小指のライン上で手首のしわの手前に出っ張った骨(豆状骨)があり、この骨の際で、そこにあるすじ(腱)の小指側です。
ー 効果 ー
イライラ、自律神経のバランスの崩れ、動悸、息切れ、胸の痛み、心の悩み、気力減退、不安感が強い、やる気が起きない、便秘、不眠症、健忘症、うつ病、ため息、ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり、急な発汗)、むくみ、低血圧症、頭痛、めまい、疲労、全身の倦怠感、腕のしびれ、発熱、寒気、目の乾き、眼精疲労、尿失禁、精力減退などに効果があります。
ー 押し方 ー
親指をツボに当て、ゆっくり5秒程かけて押しゆっくり離すを、いた気持ちいい程度の強さで、10回程度繰り返します。
*個人的には、肝臓の調子を整えたいときに、ここを押さえながら、手首をふっています。

耳の「神門」のツボは、辛い鼻炎や花粉症に効果を発揮します。

「神門」には鎮静の効果があり、鼻水を止めるのはもちろん、目のかゆみも抑制してくれます。

目がかゆいと、ついつい掻きすぎてしまうので、かゆみの抑制は嬉しい効果ですよね。

花粉症や鼻炎は、症状が出ている方には痒みや鼻水が止まらないなどの耐えがたい辛さがありますね。

この「神門」のツボを刺激して症状を和らげましょう。

さらに精神安定の効果もあります。

精神安定の効果は、イライラを抑えてストレスを軽減させる作用があります。

この効果は、ダイエットには必ず取り上げられる効果です。

ダイエットによるイライラを抑制し、ストレス無く痩せることができると言われています。

この精神安定の効果によって、不眠の症状のある方はリラックスして眠りに入りやすくなります。

日頃から不眠に悩まされている方は「神門」のツボを刺激してから寝るようにしましょう。



神門にツボの位置は?


「神門」の場所は、耳の上側の中央部分に位置します。

耳のツボは場所の分かりにくい場合が多いですが、「神門」のツボはどちらかといえば比較的分かりやすい場所にあります。

付近を指で探って、「ここかな?」と思う箇所があればどんどん刺激してみましょう。

親指や人差し指または中指で、中くらいの強さで押し揉むように刺激しましょう。

刺激するときは、爪を立てないように指の腹で押しましょう。