病気と病人

私の心の拠り所の言葉集

「病気になっても病人になるな。」
人というのは「あなたは~病だ」と病名をつけられてしまうと、なぜか、みんな、病人になってしまいます。
ついさっきまで、元気にはしゃいでいた人でも、何か病名を宣告されると、とたんに弱々しくなってしまう。
病気になることは怖いことではありません。病気になるのは、体がちゃんと反応している証拠。
けれども、一つ、本当に怖いことがあります。
それは、病気になることではなく、「病人」になってしまうことです。
医学の知識を持っていないわたしたちは、わからないことや、耳慣れない言葉を聞くと、ついつい信じてしまいます。
そして「あなたは高血圧だ」と言われると、怖くなってしまい、しょっちゅう血圧を気にして測るようになる。
こうなると、もう、その人は半分「病人」です。
中には、血圧計が手放せなくなって、たまたま、いつもより低い数字になったりすると、逆に心配になって、測りなおしたりする。
こうなったら、もう完全な病人です。
今、どんどん病名が増えていますが、病名が増えるごとに、病人も増えている。
現代は、病名が病人をつくっている時代のようです。
けれども、病気になっても病人になってはいけません、
たとえ、あなたが「慢性の病気です」とお医者さまから言われても、「もう治らないんだ」などと思ってはいけません。
「だったら、ちょっとうまく付き合うか」くらいの気持ちでいれば、病人になることはありません。
心や頭を柔らかくしてください。
そうすれば、体は自然と病気を治す方向に向かっていきます。

心がかたよっていたり、こわばっていたりすると、その心は「こだわり」を持ちやすくなります。
そんな時は、どうすればいいのでしょうか。
朝起きて、雨が降っていたりすると、何か嫌な気分になってしまいます。
そんな時、心がこわばっていると、ずっと雨のことばかり考えてしまって、考えれば考えるほど腹がたっていく。
けれども、いくら嫌な気分になろうが、腹が立とうが、雨はやみません。
そこで、雨の日があれば晴れの日もある。
雨の日があるから、晴れの日がうれしいのだ。と考えてみればどうでしょう。
そうすると、心に弾力が生まれてきます。
病気や体調が悪くなった時も同じこと。
嫌なことがあるから、うれしいことも起こる。
腹を立てたり、変なこだわりを持たないように、心をこわばらせないようにしましょう。
健康というのは、体にも、心にも、弾力があるということなのです。


「まゆみ先生の体にやさしい整体術」 より

まさに、病は気からの言葉です。
私も、この考え方で助かったことは多いです。