なぜ、身体はかたくなるの?

「元々、私、身体硬いんです・・」
「子供の頃は、柔らかかったけど、大人になって運動もしなくて硬くなった・・」

柔軟性の低下から、身体が動きにくく、ケガをしやすくなったという声も頂戴してます。

なぜ、身体は硬くなるのでしょう?

それは、筋肉の性質が関係します。
”筋肉は、動かさないと、もしくは、何らかの刺激を入れない状態が続くと”硬くなっていく”のです。
また、筋肉は、張力に応じて長さが変化します。
同じ姿勢が続くと、その姿勢の状態で硬くなっていくのです。
猫背の姿勢は、背中が丸まっていて伸ばされていますし、お腹は縮まっていて短くなっています。
猫背姿勢が続くと、背中の筋肉は伸ばされて硬くなり、お腹の筋肉は縮んで硬くなるということです。
目の筋肉も、スマホで近くばかり見ていると、遠くを見る用の筋肉が使われず、目の筋肉も硬くなるのです。

あと、筋肉は使われないと、萎縮していく傾向があります。
運動しないで、ごろごろしてたり、運動していても、使い方が偏っていたり一部の筋肉しか使わないようでは、
筋肉を使っていない部分は萎縮し、バランスを崩します。
筋肉が萎縮すると、筋原繊維の数が少なくなり、筋線維の間に隙間が拡がるようです。
その隙間を埋める形で、筋膜が入り込み、筋膜が癒着するそうです。
そのことを、筋肉の繊維化といいますが、繊維化すると、弾力性がなく硬さが増します。
ここから、柔軟性を上げるには、結構時間を要します。

同じ姿勢が続く・運動しない ⇒ 筋肉の長さが変わり固定される ⇒ 筋肉が萎縮し小さくなる ⇒ 筋膜が癒着 ⇒ 身体が硬くなる

といった硬くなる流れになります。

硬くなった体への対策としては、

・筋膜の癒着をリリースして徐々にはがす
・日々、ストレッチをして、伸ばす刺激を与える
・正しい姿勢で運動したり、呼吸法をして、筋肉の動く幅を広げ、バランスよく筋肉が使えるようにする
・体を温め(お風呂、整体、蒸しタオルなど)血行をよくする

毎日、コツコツとストレッチと正しい姿勢をしていき、
ウォーキングや縄跳びなど運動をして、筋肉に刺激を入れ萎縮しないようにすると柔軟性は徐々にでてきます。
まずは、3ヶ月を目標に頑張りましょう。